BearTail Blog|領収書まだ手入力?

Dr.経費精算とDr.Walletを提供するベアテイルのスタッフブログ

黒字倒産ってなんで起こるの?中小企業にとって大事な資金繰りについて。

営業パーソンのための財務会計教室。今日は、黒字倒産の謎を追え、をテーマに進めていきたいと思います。

f:id:beartail:20170814183938p:plain

 

こんなに多いの?黒字倒産!?

少し前のデータ(東京商工リサーチ調べ)ですが、2012年に倒産した企業のうち、実に44.7%の企業は黒字でした。なんと、約半数は黒字で倒産しているんです。

倒産=赤字が続いて・・・というのが一般的な認識かもしれませんが、倒産する企業の約半数は、黒字(決算)というのが現実なんです。

黒字なのになぜ?という疑問が湧いてきます。も、もしかして、ふ、粉飾?? つ、つまり、世の中の大半の企業は粉飾しているの??

粉飾しているから、黒字決算で、銀行にウソついてお金借りて・・・ と思ってしまう人もいるかもしれが、そうとも言えません。粉飾している企業もなくは無いと思いますが。

 

黒字倒産の理由

ここからは黒字でも倒産になってしまう理由を考えてみたいと思います。

まずは倒産の定義から。

倒産 - Wikipedia

明確な定義はないんですが、経済破綻して弁済期にある債務を弁済できなくなり、つまりは借金の支払い期日がきたのにお金を返せない状態になり、経済活動(事業活動)を続けることが困難な状態に陥ること。 これが倒産です。

といっても、黒字なら問題なさそうですよね。

黒字って、売上からかかった経費を差し引いたものがプラスの状態にあることなので。

黒字の状態なら、ちゃんと借金が返せるはず。。。お金があるはずなので。
そう、ここに問題の要因があります。

 

「お金はあるはず。。」

売上がある、だけど、手元にも銀行にもお金がない状態があるんです。

たとえば物販の場合、どこからか商品を仕入れます。仕入れには支払いがつきものです。 そして、その商品を手元に、商品を売りさばきます。なんとか、売れたとしても、今度はお金を回収する必要があります。 せっかく売れたとしても、現金が手元に入ってくるのは、2ヶ月後、3ヶ月後ということもあったりします。この期間が問題なんです。

 

f:id:beartail:20170814184054p:plain

売上があがっても、手元にお金がまったくない状態があるんです。

売っても売っても、仕入れの支払いだけが先に到来し、売掛の入金が先、という状況に陥ってしまうと黒字でも倒産が引き起こされます。

 

貸借対照表(B/S)は、企業のある一時点における、資産や負債の状況を示したもの。

損益計算書(P/L)は、企業のある一定期間における売上や費用の結果を示したもの。

 

P/L上は、黒字になっていても、B/Sの状態を逐一把握していないとカンタンに破綻してしまう可能性があります。 しかし、B/Sの状態を逐一把握している企業なんて中小企業ではなかなかありません。 大企業であれば多くがERPシステムを導入していて、定期的に財務状況が把握できたりすのですが。

 

中小企業の場合、売上が好調だと、気づくのが遅くなってしまうこともあるようです。 「こんなに売れてるのに、なんでや・・・!?」って。 また、中小企業ではキャッシュフロー計算書を作成する義務がありません。

キャッシュフロー計算書(C/F)は、発生主義会計の盲点であるお金の流れを記したものです。 B/SとP/Lだけではなく、できるだけC/Fも作成しておくと良いと思います。

さらには、現金有高だけは随時チェックして急な支払いにも対応できるだけの余裕を持っておく必要があります。 そのためには無借金経営よりも実は一定の借り入れをして銀行への返済実績を積んでおくほうが財務健全性確保のためには有効です。

営業パーソンとして、取引先企業の財務状況を確認するにあたっては、通常B/SとP/Lだけしかもらえることは少ないですが、それだけを鵜呑みにするのではなく、周辺情報から財務健全性を見ていく力をつけておくといいと思います。